技術の自動化を目指す

スキャモンの発育曲線
神経型は6歳までに約80%成長し、12歳までに約100%成長してしまいます。小学生のゴールデンエイジ期にはスキルの獲得は著しいですが、中学生になると、動作はぎこちなくなり、スキルの獲得は鈍くなってくると言われています。

子どもの発達・発育パターン(動作の習得)
動作の習得を中心に発達、発育パターンを見ていくと、やはり小学生の時期にピークを迎え、中学生の時期は発達が下降傾向にある時期と言えます。
ですので、この図からも中学生のスキル、技術の習得は時間がかかり、工夫が必要だと思われます。

神経系トレーニングと筋系・呼吸・循環器系トレーニングとの比較
1,神経系トレーニング(スキルトレーニング)は、ステップ状に向上していく。直線的な向上ではない。
2,ステップ状の向上=プラトーがある。(一気に向上と向上しない時期)
3,トレーニングを中止しても、一度獲得したトレーニングの効果は持続する特徴がある。
例:自転車の運転
スキルトレーニングの効果のあらわれかたの特徴
第1段階 認知的・意識的な段階
基本的な知識や動作の習得を目指します。確認しながら、意識しながら動作を調整し、繰り返しますが、粗大な誤りがしばしばみられます。
第2段階 感覚と運動の連合段階
基本的な動作の習得が進みます。感覚と運動が連動していきますが、安定する段階には達していません。
第3段階 自動化の段階
動作に注意を払わずに、安定したパフォーマンスを発揮できる段階。また多様なプレーが可能になります。
スキルトレーニングの効果的な方法
1,はじめにたくさん反復する。
トレーニングの初期に効果が大きく、その時期に反復量も多くすればより大きな効果が得られると考えられています。
2,常に集中して取り組み、長時間だらだら行わない。
スキルトレーニングでは新鮮な気持ちと身体で課題に取り組むことが重要です。
3,効果の定着には4時間を空ける、もしくは睡眠。
効果を長期間保持させるには、習得後に4 時間以上の時間経過が必要といわれています。
さらに睡眠をとるとさらにパフォーマンスは向上するといわれています。
4,10000回、10000時間
高度なスキルを獲得するためには長期にわたるトレーニングが必要となります。
一流選手になるためには1 日に3 時間、毎日練習するとして10 年間、10,000 時間が必要と考えられています。
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