ダブルス トップ&バックからの攻撃
ダブルスのトップ&バック(以下T&B)からの攻撃について考えてみます。どのコースを攻めると有効なのか。どのコースを攻めるとリスクがあるのかを考えます。
T&Bから攻めるときに一番ねらいとする攻撃は、スマッシュで攻めて、前衛で叩くというパターンです。このパターンにするには、できるだけ、前衛が叩けるコースに返球させることが必要です。つまり、前衛のいるポジションに対して、ストレートに返球させることができれば、叩ける可能性は高まります。ではそのようなコースはどこになるのでしょうか。
1,右サイドからの攻撃について
攻撃のコースを①~④で示します。前提として、対戦相手の正面にはできるだけ打ちません。

①は右側の選手のフォアサイド
②は右側の選手のバックサイド
③は左側の選手のフォアサイド
④は左側選手のバックサイド
図のように相手選手の正面には打ちません。
右サイドから攻める場合の有効なコースとリスクのあるコース

図のように
①は有効なコース
②も有効なコース
③はリスクのあるコース
④もリスクのあるコース
となります。
有効なコースとはストレートに返球される可能性が高いコースです。
有効なコースを攻めると

右サイドからの攻撃で有効なコースは①と②です。
①と②のコースからは図のようにストレートに返球されることが多くなります。そうすると前衛は右サイドに寄っていることが多いので、ストレートの返球を叩くことができる可能性が高くなります。
反対にリスクのあるコースを攻めると

図のように③、④のコースを攻めると相手左側選手からストレートに返球されることが多くなり、T&Bの前衛、後衛ともに逆サイドへ走らされることになります。
③、④のコースはこのようなリスクがあります。これでは、T&Bで攻撃を続けることはできなくなり、相手に主導権を握られてしまいます。
2,左サイドからの攻撃について
再び攻撃するコースを①~④で示します。

①は左側の選手のバックサイド
②は左側の選手のフォアサイド
③は右側の選手のバックサイド
④は右側の選手のフォアサイド
となります。
当然、相手選手の正面は攻めません。
左サイドから攻める場合の有効なコースとリスクのあるコース

図のように
①は有効なコース
②も有効なコース
③はリスクのあるコース
④もリスクのあるコース
となります。
有効なコースとはストレートに返球される可能性が高いコースです。
有効なコースを攻めると

左サイドからの攻撃で有効なコースも①と②です。
①と②のコースからは図のようにストレートに返球されることが多くなります。そうすると前衛は左サイドに寄っていることが多いので、ストレートの返球を叩くことができる可能性が高くなります。
反対にリスクのあるコースを攻めると

図のように③、④のコースを攻めると相手右側選手からストレートに返球されることが多くなり、T&Bの前衛、後衛ともに逆サイドへ走らされることになります。
③、④のコースはこのようなリスクがあります。これでは、T&Bで攻撃を続けることはできなくなり、相手に主導権を握られてしまいます。
以上のように、ストレートサイドの①と②のコースを攻めるとストレートの返球が多くなり、前衛で叩ける可能性が高まり、有効なコースとなります。
反対にクロスサイドの③と④のコースを攻めると攻めているT&B側から見ると、クロス側への返球が多くなり、前後衛ともに、逆サイドに走らされるコースとなり、リスクが大きいです。
ただし応用として、
前衛が後衛のクロスサイドにいる場合(意識して寄る必要がありますが)には、クロスへのスマッシュが有効打となり場合があります。それは、クロスに打つと後衛のクロス側への返球が多くなりますが、前衛がそこを予測しているので、前衛にとってはストレートの返球となるためです。
このように前衛のいるサイドを後衛が見て、その方向を攻めるというのも応用ではありますが、有効となります。