バドミントン練習メニューのもと(トレーニングの原理原則)
練習メニューを立てる際には、以下の原理原則を意識します。
1,トレーニングの原理
- オーバーロード
トレーニングの効果を得るには、すでに持っている能力を刺激する負荷が必要です。あるレベル以上の負荷を果たすことによって、トレーニングの効果が期待できます。 - 特異性
目的に応じてトレーニングの種類、強度、量、頻度を選択しなければなりません。例えば、ウエイトトレーニングでは筋力を高めることができますが、心肺機能の向上は望めません。同じウエイトトレーニングでも低い強度で高回数で行うと、筋力は向上しないで筋持久力か改善します。 - 可逆性
ある一定期間トレーニングを実施して効果が得られても、トレーニングをやめてしまうと、また元に戻ってしまいます。トレーニングの間隔などを適切に計画することが重要です。 - 適時性
発育発達期においては年齢ごとに応じて発達する体力要素も異なっています。このような発達のスパート期をうまくとらえてトレーニングすると効果が大きくなります。
2,トレーニングの原則
- 全面性
体力の諸要素を偏ることなく高めるとともに、それぞれの種目に必要な専門的な体力をバランスよく向上させることが大切です。 - 意識性
トレーニングを行う際には、強制されて行うのではなく、自分の意思によって行う方が効果的です。トレーニングの目的をしっかり理解し、自分のレベルアップに何がどのように必要なのかを良く自覚しながら行うと効果が大きくなります。 - 漸進性
ある一定の負荷でトレーニングを続けた場合には、ある一定の水準に達するとそれ以上のトレーニングの効果が得られにくくなります。体力が向上するにしたがって、トレーニングの負荷も徐々に増やしていく必要があります。 - 個別性
体力には個人差があるので、すべての人に同じトレーニング負荷を与えるのではなく、目的、年齢、性別、体力水準、トレーニングの程度、時期などの指導対象のバックグラウンドを配慮して個人差に応じた負荷を与える必要があります。 - 反復性
トレーニング効果を上げるためには、繰り返し、反復して行う必要があります。体力は繰り返し、コツコツと反復を重ねてはじめて向上します。
3,練習の効果
練習量は練習時間×練習の頻度で表すことができます。
練習の質は練習の強度×意識の高さで表すことができます。
意識の高さは練習の目的の理解度、練習の意味を考えることなどで表すことができます。