年間練習計画を考える(中学生)

中学校でバドミントンを始めて教える先生に向けて、年間練習計画案を作成しました。初心者の中学生が関東大会まで出場するイメージで作成しました。ガイドになればと思います。

ご意見やご感想はコメント欄までぜひお願いします。

行事等 練習の主な内容
4月 春季大会②③ 仮入部
バドミントンへの動機づけ、真剣さを求める
5月 入部 本入部
止まって打てる
夏休みの練習に耐えられる基礎体力つくり

ラケットワーク、ステップ練習、トスノック、フットワーク
6月 動きの中で打てる、続けて打てる
夏休みの練習に耐えられる基礎体力つくり

トスノック、ラケットノック2点、基礎打ち、半面シングルス
7月 総体②③ 動きの中で打てる、続けて打てる、戦術の基礎
ラケットノック3~4点、フリー、基礎打ち、半面シングルス
前後に動かす、甘い球を打たせる。甘い球は積極的にスマッシュ。
8月 3年生引退
学年別大会②
全面感覚を養う。続けて打てる。戦術の基礎。技術の自動化
ラケットノック4点~フリー、基礎打ち、全面シングルス
左右に動かす、前後に動かす、甘い球を打たせる。甘い球は積極的にスマッシュ。
9月 続けて打てる。戦術の基礎。クリアー力をつける。
タッチクリアー、線ふみクリアー、苦しい体勢からのリカバリーなど。基礎打ち(パターン)、全面シングルス
10月 新人大会② コーナーから打ち分ける。クリアー力をつける。
タッチクリアー、線ふみクリアー、苦しい体勢からのリカバリーなど
ノック(スマッシュ体勢から打ち分け)、ハイクリアとドリブンクリア。基礎打ち(パターン)、全面シングルス
11月 県新人大会② シングルス力の強化。戦術意識の向上。フットワーク強化。
対角線を攻める。対角線を守る。対角レシーブ。追い込まれた状況の強化。リピートショット。
ノック、パターン練習、全面シングルス
12月 1年生大会① シングルス力の強化。戦術意識の向上。フットワーク強化。
対角線を攻める。対角線を守る。対角レシーブ。追い込まれた状況の強化。リピートショット。ミスを減らす。
ノック、パターン練習、オールロング、ショート、全面シングルス
1月 県1年生大会① シングルス力の強化。戦術意識の向上。フットワーク強化。
対角線を攻める。対角線を守る。対角レシーブ。追い込まれた状況の強化。リピートショット。ミスを減らす。
ノック、パターン練習、オールロング、ショート、全面シングルス
2月 ダブルスの導入。フォーメーションの理解。前後衛の役割。
2対2のスマッシュ交互。半面2対1。前後衛のノック。ダブルスゲーム。
3月 ダブルスの導入。フォーメーションのスピードアップ。前後衛の役割。サーブ周り。
2対2スマッシュ交互の発展。半面2対1。前後衛のノック。サーブ練習。サーブレシーブの狙い。3球目攻撃、4球目攻撃。
4月 2年生へ
春季大会②③
ダブルスの発展。フォーメーションのスピードアップ。ローテーションの基本。サーブ周り
全面2対2スマッシュ交互、決めないドロップロブ、決めないクリアーロブ、ローテーションノック、ロングサーブ対応、3球目攻撃、4球目攻撃。
5月 県春季大会②③ ダブルスの発展。ローテーションの強化。レシーブ強化。前衛の強化。
ローテーションノック。全面2対1。レシーブ練習。前衛ノック。
6月 シングルス力の強化。全面の守備力を強化する。
ポジショニング。対角へのレシーブ。オールロング、ショート。1点返し。
シングルスのレシーブとヘアピン。
7月 総体②③ シングルス力の強化。クリアー力の強化。攻めのパターン作り。
線ふみクリアー。タッチクリアー。パターン練習。パターンノック。
8月 3年生引退
学年別大会②
ダブルスの強化。サイド移動攻撃。レシーブ力向上。
ネットなしドライブ、ドライブ、後衛ノック、跳びつき、ハイバック、二等辺三角形の守備。
9月 ダブルスの強化。SbySからの攻撃方法。
ドライブレシーブから、ショートレシーブからネットをとる。ネットへのプレッシャー。ネットなしドライブ、ドライブ。後衛を左右に振る。
10月 新人大会② ダブルスの強化。T&Bからの攻撃方法。前衛の強化。
オールアタック、レシーブ、プッシュ、半面2対1、全面2対1、スマッシュのコースを狙う。全面2対2でストレートケア。
11月 県新人大会② シングルスの強化。粘り強くなる。床際に強くなる。
シャトル置き、オールロング、オールショート、1点返し、2対1。
12月 1年生大会① シングルスの強化。粘り強くなる。床際に強くなる。
シャトル置き、オールロング、オールショート、1点返し、2対1。
1月 県1年生大会① シングルスの強化。スピードテンポの緩急。戦術突撃。
シャトル置き、2対1(攻守)、3対1(攻守)、オールアタック。
2月 ダブルスの強化。粘り強いダブルスにする。
2対1、2対2、2対3、2対4。オールロング、オールショート、オールアタック。決めないフリー。準備、シャトルに近づく。面を作る。
3月 ダブルスの強化。粘り強いダブルスにする。
2対1、2対2、2対3、2対4。オールロング、オールショート、オールアタック。決めないフリー。準備、シャトルに近づく。面を作る。
4月 3年生へ
春季大会②③
ダブルスの強化。スピードアップ、テンポアップ。タッチを早めてもミスしない。
2対1,2対2、2対3、2対4。オールロング、オールショート、オールアタック。決めないフリー。準備、シャトルに近づく。面を作る。
5月 県春季大会②③ ダブルスの強化。スピードアップ、テンポアップ。タッチを早めてもミスしない。
2対1、2対2、2対3、2対4。オールロング、オールショート、オールアタック。決めないフリー。準備、シャトルに近づく。面を作る。
6月 シングルスの強化。攻撃のパターン作り
パターン練習。2対1、3対1、パターンノック。
7月 総体②③ シングルスの強化。攻撃のパターン作り
パターン練習。2対1、3対1、パターンノック。
8月 関東大会②③
学年別大会②③
3年生引退
ダブルスの強化。スピードアップ、テンポアップ。タッチを早めてもミスしない。
2対1、2対2、2対3、2対4。オールロング、オールショート、オールアタック。決めないフリー。準備、シャトルに近づく。面を作る。

上達のイメージは階段のようなイメージというよりはむしろ、らせん階段のようなイメージだと思います。同じような練習課題を何度もクリアしながら少しずつ上達するイメージです。

階段のようなイメージ

らせん階段のようなイメージ

また、成果は直線的には発生しない。上達とプラトーを繰り返します。下図のようなイメージです。

このように考えると、なかなか上達しないと諦めてしまわず、粘り強くアプローチすることが大切だと思います。