中1のためのバドミントン(2)バドミントンの競技力
(2)バドミントンの競技力について
バドミントンの競技力を下記の図のように表してみました。
まず土台に、栄養、コンディショニング、ライフスタイルがあり、その上にもう1段土台としての、基礎体力、技術の自動化があります。一番下の土台は、バドミントンの競技力向上に関わる、生活スタイルとなります。その上の基礎体力、技術の自動化はその上の対人競技としての戦術的バドミントンに発展するための基礎となります。
基礎体力 = 酸素摂取量(心肺機能)の向上と乳酸耐性能力の向上
技術の自動化 = 意識せずに自然にシャトルを打てるようになること。
ここから、どこを狙うかなど戦術的なバドミントンができるようになっていく。
外的諸条件として(緑の吹き出し)
練習環境、コーチ、家族のサポート、用具をあげています。
練習環境 = 体育館がどれくらい使えるか?教えてくれる人がいるか?高め合うライバルがいるか?など
コーチ = 指導者がどのような指導ができるか?コーチの指導力など
家族のサポート = バドミントンにどれだけ集中できるか?送迎ができるか?熱心か?など
用具 = 最新の技術を備えている道具か?ラケットの本数、シャトルがどれだけ使えるか、など

基礎的な土台の上に、対人競技としての戦術的バドミントンが始まります。対人競技として、相手と競うためには、4つの要素を高めていく必要があります。4つの要素とは技術、体力、心理、戦術になります。
技術 = ヒッティング技術、トラベリング技術、アイ・トレーニング、など
体力 = 専門体力として、筋力、筋持久力、スピード、敏捷性、柔軟性などを鍛える必要があります。
心理 = メンタルトレーニング、メンタルマネジメント、など
戦術 = 攻撃原則、経済原則、現実原則、戦術的な考え方、中国のバドミントン戦術、積極的戦法、
消極的戦法、など
4つの要素は独立して存在しているわけではなく、それぞれ、相互に関連性を持っています。
技術と体力の関係は
有効な技術は体力の消耗を抑える。
十分な体力は技術の効果を大きくする。
技術と心理の関係は
冷静さは技術に安定感を与える。
安定した技術は自信を与える。
技術と戦術の関係は
多様な技術は戦術の選択肢を増し、確実な技術は確かな戦術を可能にする。
巧みな戦術の展開は技術の欠陥を補う。
心理と戦術の関係は
安定した心は適切な戦術を選択する。
貧しい戦術は不安を大きくさせる。
心理と体力の関係は
体力なしに自信に裏付けられた意思は姿を見せることはない。
意思や気迫なしに体力を発揮することはできない。
体力と戦術の関係は
有効な戦術は体力の消耗を抑えるだけでなく、有効な集中的利用も可能にする。
体力がなければ、戦術の選択肢は限定される。
対人競技としての戦術的バドミントンはどこまでも際限がなく続き、生涯取り組めるものとなります。