バドミントン練習メニューのもと(練習メニューの作り方)
手順
- トレーニングの原理・原則を意識する
- 年間計画の期分けを考慮する
- 単複の重点をどちらに置くか考慮する
- 課題を設定する
- 量・強度を設定する
- 環境条件を考慮する
トレーニングの原理

トレーニングの原則

年間計画(52週)を作成する

期分け
- 一般準備期
-
身体能力の全面的な発達有酸素能力、基礎的筋力、柔軟性などの全面的な向上
新しい技術、動きづくり、戦術や態度の学習など
量の増大
- 専門準備期
-
技術的、戦術的要素の向上
直接的な競技力の発生と向上
体力的要素と技術的要素を最適に結び付けていく
無酸素性能力、専門的筋力(爆発的筋力、エキセントリック筋力)、敏捷性など強度の増大
- 試合期
-
試合に近いコンディション下での技術、戦術の改善
対戦相手を想定した技術、戦術のトレーニング
単複の重点を考慮する

課題を設定する
例えば、10月は
行事等 | 新人大会前の時期 | 大会前なので、戦術的な練習、実戦的な練習をしないといけない。戦術を意識させる練習を増やそうか? |
---|---|---|
期分け | 専門準備期 | インターバルトレーニングなど、バドミントン的な動きの専門的なトレーニングをしたい。 |
単複 | ダブルスの練習期 | 体育館練習では、ダブルス強化の練習をしたい。 |
項目 | 課題 | |
---|---|---|
メンタル | 緊張している。 点差がつくと諦めてしまう。 |
|
フィジカル | コート内移動スピードが遅い。 脚力が弱い。 |
|
スキル | シングルス | カウンターが打てない。 レシーブが弱い。 クリアー力が弱い。 ネット前からクロスが使えない。 |
ダブルス | 攻め続けられない。 簡単に上げてしまう。 スマッシュが浮いてしまい、カウンターを食らう。 相手を動かすことができない。 |
練習量と強度の設定

環境・条件を考慮する
項目 | 条件 |
---|---|
男女 | 男女あり |
部員数 | 2年男子9名、1年男子7名、 2年女子5名、1年女子6名 合計27名 |
体育館使用 | 平日週2~3日、武道場2~3日 コート6面 |
朝練 | なし |
フィジカルトレーニング例
項目 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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すばやさ | チャイナステップ | 二重とび | チャイナステップ | 二重とび | チャイナステップ |
スタミナ等 | 2400m | サーキット | インターバルトレーニング | サーキット | 2400m |
筋力 | 体幹 | 上半身 | 体幹 | 下半身 | 体幹 |
その他 | ステップ練習 | ステップ練習 |
体育館練習例
メニュー | ねらい |
---|---|
椅子タッチ | スピードアップ、特に動き出しのスピードアップ 20秒で13回目標に |
パターン練習 ①スピードアップ ②レシーブ強化 |
①足を止めない、待たずに打ちに行く ②構える、懐を作る |
ボックス | 積極的にスマッシュ、前へ詰める 簡単に上げない |
半面2対1 | 後衛は攻撃を続ける、前衛のフォロー、 前衛はコースに入る、読む |
全面2対2 ①スマッシュ交互 ②クリアードロップ |
①フォーメーションを速く作る ②オープンスペースにシャトルを送り込む、相手を動かす |