ダブルスT&Bからの攻撃②
ダブルスではT&Bになって、スマッシュで攻撃している方が有利な状況であるのは間違いありません。しかし、コート奥からやみくもにスマッシュを打っても、なかなかチャンスボールは上がってきません。SbySで守りを固めている相手にむしろスマッシュを打たされている状況になっていないでしょうか。このようなときにはどのように相手の堅い守りを崩すかが問題になります。今回はこのような状況を打開するための方法を考えてみたいと思います。
(1)コート奥から打たされている状況とは

コートの最奥(青くなっているゾーン)からスマッシュでいくら攻めても、レシーブの堅い相手にはなかなか効きません。
どのようにそれよりも前の中間ボールを上げさせるかが問題です。そのためには、相手に守りに集中させないということが重要です。
(2)SbySの弱点を攻める。

左サイドから見て、SbySの弱点は青のラインで示されています。丁度2人の中間地点が弱点となっています。
そのラインへのスマッシュとドロップ(カット)とクリアーを使って、スマッシュに狙いを絞らせないことが大切になってきます。
サイドから攻める場合にはSbySの弱点はこのように、斜めの線となります。真っすぐではないことがポイントです。

今度は右サイドからの攻めの場面です。この場面では先ほどとは反対に青いラインが来ています。
そのラインへスマッシュとドロップ(カット)とクリアーを混ぜ、相手にスマッシュだけに狙いを絞らせないことが大切となります。
スマッシュとドロップ、クリアーの割合は5対1くらいで考えれば良いでしょう。
まとめ
堅いSbySの守りを崩すためには、コート奥から攻めていても、なかなか甘い球は上がってきません。甘いレシーブを引き出し、前衛で叩くためには、スマッシュ中心に攻めながらも、相手に①スマッシュに絞らせない②クリアー、ドロップを使って相手を動かす、ことが重要です。いろいろなショットで攻められれば相手も意識を分散させる必要が出てきます。そこにチャンスが生まれます。