人事異動

人事異動2025

千葉市の教職員の異動の発表がありました。
轟町中バドミントン部顧問の福田先生も来年度から若松中へ異動となりました。

福田先生は私が高洲一中の外部指導をしている時の教え子の一人であり、私が2年半前にバドミントン指導に10年ぶりに復帰しようと考えている時に真っ先に轟中で復帰するように声をかけてくれた先生でした。その熱意に押されて、私は轟町中学校で10年ぶりにバドミントン指導を再開することに決めました。

はじめのうちこそ、連携の面で少しギクシャクした部分はあったものの、徐々にそれも改善し、福田先生のバドミントンの知識と生徒を指導する力を活かし、私が練習環境を整えるというサポート関係が確立していきました。

選手の中は才能のある選手がたくさんいて、磨けば光るという状況でした。その中で、古川・吉野、岡庭・山西が成長し、団体で県大会に出場することができました。

翌年度は、瀬田・神谷を中心に関東を狙えると福田先生と話し合い、照準を関東に合わせ鍛えていきました。選手たちは私たちの期待に応え、千葉県3位、関東ベスト16という素晴らしい成績を残してくれました。

福田先生はこのような成果を轟町中学校にもたらし、子どもたちを育ててくれました。間違いなく、轟町中学校バドミントン部にとって、大きな役割を果たしてくれた指導者の一人です。今回の異動は残念ではありますが、新任校でも実力を発揮して成功されることを確信しています。

また、残された轟町中学校バドミントン部をますます発展させるよう、努力していかなければならないと考えています。

福田先生ありがとうございました。

轟町バドミントンクラブ
前林より




日本バドミントン指導者連盟 講演会が行われました

日本バドミントン指導者連盟2024年度講演会に参加しました。

下記の日程で2024年度の講演会が行われ、オンラインで参加しました。

日時  2024年11月9日(土)9:30~16:30
会場  筑波大学およびオンライン
テーマ 一貫指導システムを再考する。
講師  吹田真士氏、中西洋介氏、升佑二郎氏

当日は仕事があり、所々の視聴でしたが、今後の指導に影響する充実した内容でした。以下に記録としてまとめます。

競争競技と闘争競技

サッカーは進んでいて、様々なスポーツの指導の参考になる部分がある。

サッカー = 闘争競技
陸上 = 競争競技

闘争競技は相手があり、プレー技術の発揮が保証されていない。お互いに良いプレーを発揮させないように競っている。

では、バドミントンは「間接的な闘争競技」

「集中しろ」というアドバイス → 「相手が何をしてくるのか?に集中しろ」が正解

バドミントンの健康問題

バドミントンは室内スポーツで日光にあたらない。→ ビタミンD不足に陥りがち。
1日の試合数が多すぎる。練習量が多い。→ 慢性的なエネルギー不足

バドミントン選手は骨の発育不全から疲労骨折の経験が非常に多い。
RED-S 月経不順

栄養の摂取 → 食事がとても重要。炭水化物、糖質の補給。

技術(テクニック)とスキル

技術(テクニック) = ~の仕方、打ち方、動き方、など
スキル = うまさ、どんな時にも発揮できる

スキルは教えられるか?
スキルは様々な要因の影響を受ける。

生体 体の制約
環境 環境の制約
課題 タスクの制約

スキルは教えられるか? → 難しい、教えにくい

様々な制約を考慮し、練習を組み立てる。 → 賢い体をつくる

世界水準トレーニングのトレンド

3つのポイント

  • 融合局面にフォーカス
  • プレローディング
  • 自己組織化

融合局面にフォーカス

融合局面とは、つなぎ目のこと。
異なる運動の組み合わせ → 新しい運動に

例えば、打つ→動く 含めた動作

これには、フィードのタイミング、姿勢、視線が大切

バドミントンの練習に本当に必要なのは?
止まってドライブ
止まってドライブのフォア、バック交互
ドライブ打って前に

プレローディング

バランスボールに後ろから押されて、脚の前側に負荷をかける

自己組織化

エキスパートほど、運動はバラバラ
×機械のような運動

スキル = 複数のソリューションがある。
獲得させたい運動が引き出される練習が大切

特にジュニア指導

テニスのプレイ&ステイ
コートを小さくして、飛ばないボールにして、道具を軽くして、ラリーが続くようにしている。
ジュニア選手があたかもトップ選手のようなプレーをしている。
スキルにあふれている。

繰り返しのない、繰り返し練習が必要
早期多様化
色々なスポーツ経験

世界トップ選手のスキル(シングルス)

3大要素

  1. シャトルを沈める能力
  2. ラリーを継続する能力
  3. コート内で相手の位置を把握し配球する能力

1,シャトルを沈める能力

日本人は背が低い(日本人以外の平均183㎝、日本人170㎝)

コートの前に落とす力
クリアーを減らして、ロブを打つ回数を増やす

クリアーはサイドアウトする確率がロブより大きい
クリアーは到達時間がロブより遅い

→ ロブで攻める。ロブをコントロールして、強打をクロスに打たせない。

そのためには
レベルスイングのマスター = 点ではなく、線でとらえる、シャトルを浮かせない
ラケット面を立てて = ラケット面が手より上にある

少しでも上から入る努力、簡単に上げない努力

2,ラリーを継続する能力(フットワーク・持久力)

ストレートロブの精度を上げる

→ 相手のストレートへの返球を増やす → ホームへの戻りが少なくて済む

センターへの返球

→ 返球コースを減らすことができる

3,コート内で相手の位置を把握し配球する能力

相手の待ち位置を予測する能力

短い球 → 短い球で返球される可能性が高い → 返球が早い
長い球 → 長い球で返球される可能性が高い → 返球が遅い

→ 早く返球される短い球を打った場合、前エリア内で待つ必要がある

ネット前のスキルを向上させる
ポジションどりが重要

練習の質と量

上手くなる = 脳の自動処理化が高い
練習の質が高い = 自動処理化のスピードを速くする練習

インターリーブ理論
1回2~3時間の練習で練習回数を多くする。
練習 → 睡眠で整理

→ 1種目を長く練習するではなく、複数種目を分けて練習する。
繰り返し = 意欲低下、反射で反応 = 飽きる = 脳が成長しない

→ 上級者との練習、刺激のある新規の練習が必要 → 練習の質を高める

練習量も重要
生理的限界を高める = リミットを外す

量と質の兼ね合いが重要
→ 年間計画を立ててコントロールする

世界のバドミントントレーニングの傾向

持久的トレーニングは少なめ
筋トレが多い




勝利の栄光を君に バドミントンのルールを学ぶ

バドミントンのルールを学ぼう!

1年生大会が近づいてきました。大会に出場するためには最低限のルールを知らなくてはなりません。
大会に出場すれば審判になることもあります。主審、線審ができるように最低限のルールを学んで、準備をしておきましょう。

ルールを学べるサイト

スコアシートの書き方を学べるサイト

1年生大会に向けてのチェック項目

マスターできていますでしょうか?

試合の進め方(シングルスの主審)

集まってもらう
「集まってください。」

試合開始のあいさつをする
「これから○○中の○○さんと□□中の□□さんの試合を始めます」

選手の確認 ゼッケンを見せてもらう
「ゼッケンを見せてください。」

トスをする
「トスしてください。」

サーブとエンドを決める
「サーブとエンドはどちらにしますか?」
「サーブとレシーブはどちらにしますか?」
「エンドはどちらにしますか?」

試打をする
「試打してください」

試合を開始する
「15ポイント3ゲーム、ラブオールプレイ」

サーバーが得点
「ワン・ラブ」

レシーバーが得点
「サービスオーバー ワン・オール」

どちらかが8点先取の場面でインターバルの請求があった場合
「インターバル」1分間 残り20秒でコートに入ってもらう

ゲームを再開する(例えば8対5の場合)
「8、5」プレイ

15ポイントをどちらかが取ったら
「ゲーム」
「チェンジエンド」2分間 残り20秒でコートに入ってもらう

2ゲーム目を始める
「よろしいですか?」
「セカンドゲーム、ラブオールプレイ」

2ゲーム目が終わってゲームカウント1対1になった場合
「ゲーム」
「チェンジエンド」

3ゲーム目を始める
「よろしいですか?」
「ファイナルゲーム、ラブオールプレイ」

8点をどちらかが先取した場合(8対5の場合)
「エイト、ファイブ」
「チェンジエンド」1分間 残り20秒でコートに入ってもらう

14点をどちらかが取ったら(14対10の場合)
「14,10 サーバーマッチポイント」

15点を取ったら(15対10の場合)
「15,10 ゲームオーバー」

試合終了のあいさつをする
「ただ今の試合はゲームカウント2対1で○○さんの勝ちです」
「礼」

勝者サインをもらう




2024年日本バドミントン学会 第1回研究会に参加しました

日本テニス協会 普及推進本部副本部長 今井茂樹氏
「テニピンでテニスのミライを創る」の講義を聞いた感想

「テニピン」は本当によく考えられたスポーツ。

講義を聞いて一番初めに印象に残ったことは、テニピンというスポーツは本当によく考えられたスポーツであることです。小学生にラケットを扱うことが難しい。ラケットを集めることも難しい。上手な子だけが輝いてしまう。テニスの授業を一般化することは難しかったようです。

それを、ラケットの代わりに、手で打つような形に用具を改良したこと、道具を段ボールで作れるようにしたこと、ダブルスにしたこと、交互に打たなくてはいけないこと、4回ラリーをしたのちでないと得点できないルールとしたこと、などの工夫で解消しています。

テニピンを普及するためにあらゆる努力をされたこと。

国立大学付属小への配属という幸運はあったものの、テニピンへの取り組みを新聞へ投稿、教育雑誌へ投稿、松岡修造氏との対談の申し込み、テニス協会へのPRなど、ありとあらゆる手段を使ってPR活動など行い普及をされてきました。その行動力が素晴らしいものを感じました。

当初松岡修造氏はラケットを使わないことなどに対し、テニスではないのではないかなど、懐疑的な発言をされていたようですが、今井氏はテニピンがラケット操作の向上をもたらすことを証明する研究成果を持ち、再度説明するなどし、現在は松岡修造氏も認め、応援してくれているとのことです。

学校現場に普及させるためには楽しく体育に親しむ、運動を好きになる、そのような視点をどれだけもてるか

テニスの強化のため、バドミントンの強化のため、普及のためにテニピンを教育現場に普及させなければ、、、等という発想ではいつまでたっても普及は行えないということ。学校現場の体育、楽しく運動することにテニピンがどれだけ役に立てるかという発想で普及を進めているということです。
1,個が輝く
2,状況を判断する力
3,戦略を練る力
4,問題を解決する力
5,成功も失敗も自分ごと

バドミントンに置き換えてみるとどうすればよいか?

テニスとバドミントンの違いはバウンドして打ち返してよいか、ノーバウンドで打ち返すかの違いにあると思います。

どうしたら優しさを確保してノーバウンドで打ち合うことが実現できるか?

1,コートを狭くする
2,風船など、ボールを工夫する
3,コート内の人数を多くする
などの工夫が必要ではないかと思います。

また、教育現場でバドミントンはどういった教育効果あるか?
テニピンを参考にすると
1,個が輝く・・・・・・・・当てはまる
2,状況を判断する力・・・・当てはまる
3,戦略を練る力・・・・・・当てはまる
4,問題を解決する力・・・・当てはまる
5,成功も失敗も自分ごと・・当てはまる
6,道具を上手く扱う(巧みさ)

バドミントンも工夫次第では教育現場で楽しく、体育として役立つスポーツの一つとして採用される可能性はあるのではないかと思います。ただし、バドミントンのそのままではやはり、専門的すぎたり、費用的な面でも難しいのではないかと感じます。

参考にしたページ
日本テニス協会HP




2024年 新人大会に向けて

夏休みを終えて

今年の夏休みは、3年生の関東大会あり、顧問の先生の学級生徒の全国大会の引率あり、私の人事異動あり、猛暑でもあり、なかなか思うように練習時間が取れない夏休みでした。1,2年生にはとても申し訳ない夏休みとなってしまいました。

そのような中で学年別大会で1年生は、2,3位、2年生は男女ともにベスト8に2組はまずまずの成果だっと思います。しかし新人大会で県大会に出られる戦力かというと、少し足りないような気がしています。これからますますの強化が必要です。

これからの練習について

point
練習量UP!

轟町中の女子が参加しやすいように、毎週火曜日の練習をYohaSアリーナに変更します。ですので、できるだけ参加をしてください。

いつも言っているように、練習の成果=練習量×練習の質ですので、ある程度の練習量は必要です。
火曜日のYohaS、土曜日の轟町中、日曜日の轟町中を活用してください。

point
動きながらのラリー力を身につける

打って足が止まる。試合終盤になると足が止まる。そんな試合が多く見受けられました。バドミントンはリズムが大切です。常に足を動かし、足を運び、良い位置、良い体勢でシャトルを捉える必要があります。また、打った後には良いポジションをとる必要があります。止まることは通常ありません。常に動き続けることができるスタミナも必要になりますし、ラリーの中でリズムをとり、動き続けるクセをつける必要があります。これはノック練習などで培っていきたいと思います。

point
前衛のアタック力の強化

学年別大会では後衛が良く攻めていいたと思います。轟のスタイルである、攻撃バドミントンは継承されていると感じました。しかし、なかなか前で決めきれない。1つは、後衛のスマッシュのコースが良くないこと。相手の正面に打っている。しっかりサイドラインにコントロールされていない。センターにコントロールされていないこと。2つ目は、前衛のポジション。後衛の打ったスマッシュコースにポジションできていないこと。3点目、前衛のラケットの準備ができていないこと。ラケットを上げて、引いて打つだけの準備ができていない。シャトルが飛んできてから、ラケットを引いて、打つからアウトを打ったり、ネットにかけたりしていること。この3点をしっかり見直し、前衛のアタック力を強化していきましょう。

point
バックハンドの強化

フォアに比べて強い球で返球できないのがバックハンドです。バックハンドの返球のバリエーションを増やすことが課題です。ストレートに強く返球する基本から、クロスへ強く返す、クロスのネットへ返球するなどバリエーションを増やしていきたいと思います。ローバック、ハイバックも練習します。

point
サーブ周りの強化

ダブルスはサーブ周りが8割というほど重要です。サーブ練習、サーブレシーブの練習を集中してしっかり行います。
サーブレシーブは攻撃的にラケットを立てて相手に下で取らせることを主眼に置いたレシーブを練習します。

新人大会で千葉市ベスト4を目指して

課題を1つ1つ乗り越えて、男女ともに新人大会で団体千葉市ベスト4を目指そう!がんばろう!




新チーム始動

2024年8月7日(水)より新チーム始動!

みつわ台体育館で3人から新チームの練習をスタートさせました。また、県大会、関東大会を目指して新たな気持ちで再スタートです。




勝利の栄光を君に №4

『中国バドミントン強さの秘密』から考えるバドミントンの戦術

『中国バドミントン強さの秘密』において、「バドミントンの戦術の思想を指導するということは、技術のありようと打法をプレーヤーに身につけさせることだ」として次のように述べています。

快(速く)、狠(果敢に)、確(正確に)、活(活発な)技術風格を貫くとともに、自主性、スピード、攻めを主眼とした積極的、主導的な打法を身につけさせることとしています。

具体的に快(速く)、狠(果敢に)、確(正確に)、活(活発な)技術風格とはどのようなものか。自主性、スピード、攻めを主眼とした積極的、主導的な打法とはどのようなものか説明します。

4つの技術風格とは

下記のような技術的な基礎を身につけなければならないとしています。

快(かい) 判断・反応を速く、スタート・戻りの動作を速く、移動を速く、ストローク動作の遂行を早くするこ
と。突撃進攻を速くし、守りから早く攻めに転じる。
狠(こん) 進攻が猛烈、フライトコースが変化し、プレースメントが抜け目なく、有利な戦機を見逃さず、連続
した進攻ができ、1球で勝負を決めることができる。
確(かく) スピードがあり、変化の多いゲーム展開の中で戦機を掴み、技術も正確に取得していて、自在に活用
できる。プレースメントが正確。
活(かつ) グリップ、スタンス、フットワーク、戦術の変化等が敏活でなければならない。

3つの積極的、主導的な打法とは

自主性 相手の影響を受けず、自分の得意とする技術や打法を積極的に展開する。相手の矛先をかわし、得意技術を発揮させないようにする。戦術を常に変化させ、試合の主導権を握る。
スピード 時間・スピードを争って、チャンスを掴み次第すぐに戦局を勝ち取る。ただし、戦術を変えるために時にはスピードを落とす。
攻め 攻撃は得点を得るための最も優れた手段であり、いかなる時も攻撃を戦術の第一主眼とする。守りにおいてもフライトやコースを変化させ、守りから積極的に攻めに転じられるようにする。

これらの技術風格と積極的、主導的な打法を身につけることが戦術思想を指導するということとなります。

また、戦術を活かすために、目的を達するために下記の4つの戦術的要求があります。

4つの戦術的要求とは

  1. 相手の位置取りを外させる。適切なポジションを取れないようにする。
    相手は通常、コート全体、各コーナーに気を配れるようにポジショニングしている。このような適切な位置取りをされている時には、シャトルに間に合わなくさせることは難しい。このポジションが取れないようにすれば、コートに空きが生まれ、それが攻撃目標になる。
  2. 相手に浅いクリアを打たせる。
    ドリブンサーブ、スマッシュ、速いドロップ、ヘアピンなどは充分な返球が難しい。クリアーも浅くなることが多い。相手に中途半端なクリアーを打たせることができれば、それをとらえて、高い打点から強打し、致命的な打撃を与えることができる。
  3. バランスを崩させ、重心を失わせる。
    リピートショットを打つ、ディセプションを行うなどして、相手のフットワークを乱し、身体のバランスを崩させ、重心のコントロールを失わせ、打球に間に合わなくさせる。そして、相手を受け身の戦局に追い込む。
  4. 相手の体力を消耗させる。
    ホームポジションから最も遠い相手コートの4隅を最大限利用して突き、シャトルの落下地点をコントロールする。一点を争う間も、できるだけたくさん打って、相手を動かす、走らせる、無駄に打たせる等し、相手の消耗を待って攻撃を仕掛ける。自分自身は体力の保持に努める。

チャンスはわずかで、来てもすぐに消失してしまいます。正しく局面を読み、守備的な状況にあっても主体性をもって、適切な選択を果敢に行うように努める戦術意識が重要です。

常に保持すべき戦術意識とは

禹開(うかい) コートの前後、左右、全体にアトランダムに打球し、相手を大きく動かしてホームポジションから引き離すこと。
重複球 2度またはそれ以上連続して相手の特定のゾーンのポイントを攻めること。
下圧 相手がリアコートの高い打点から打ち下ろしてきたスマッシュ、ドロップなどをネットより高い打点でプッシュ等で反撃し、相手を守勢に追い込むこと。
追身球 相手のフットワークが定まらない内に、ボディーへのアタックを仕掛けること。
吊上網 ドロップをショット後、これを追ってネット際にポジショニングして、相手のネット際への返球を捕らえ、プッシュ、ヘアピン、クロスネット等で連続して攻撃すること。
殺上網 スマッシュをショット後、これを追って素早くネット際に寄せる。相手の甘い返球を、プッシュ、ヘアピン、クロスネット等で連続して攻撃すること。
四方球 相手コートの四隅に打ち込み、相手をホームポジションから追い出し、チャンスを見て攻め込むこと。
仮動作 ディセプションのこと。相手の判断のエラーを誘う。
突撃 突然、移動速度を速め、ジャンプを加えて、シャトルをインターセプトしてスマッシュし、相手に防
御する間を与えない。

1980年代から圧倒的な強さを見せた中国バドミントンの戦術思想を紹介しました。当たり前のことかもしれませんが、中学生にとっては貴重な資料になると思い紹介しています。




勝利の栄光を君に №3

ミスをしないためには

以前日本バドミントン協会が発行した、『バドミントン教本基本編』の中で、バドミントンの定義は「いろいろなストロークを正確に、かつ攻撃的に継続して打つことによって、対戦相手にエラーさせるように仕向ける競技」と書かれています。この考え方の特徴は、バドミントンは対戦相手にエラーをさせるように仕向ける競技となっているところです。それだけ、得失点にエラーが影響する競技ということです。(ここでいうエラーとはミスと同じように使われています。)

確かに試合をしますと、決めきったような場面はそれほど多くないことに気が付きます。ということは、バドミントンはエラー(ミス)をしなければ、勝つことができるとも考えられます。

部位 内容 行うこと

神経
ドンピシャでシャトルを打てるように反復繰り返しシャトルを打ち、練習する。
認知・判断した脳からの信号を神経を通して筋に速く正確に伝える能力を向上させる。
色々なシチュエーションを反復練習!
質量転換は1万回!!

神経
より合理的な動作で、動作を複雑にしないように予測し準備をしておく。 準備する。
ラケットを上げる。
構える。
面を作る。

神経
より合理的な動作で、運動を発揮できるようなシャトルに近づき、シャトルを打つ。 身体をシャトルに近づける。
打ちやすい体勢で打つ。

神経
相手の打ってきたシャトルに素早く、合理的に反応できるように、集中してフォーカスする。 集中する。神経の情報伝達をスムーズにする。

このように見ると、脳・神経の働きがいかに重要かがわかります。繰り返し脳から筋への信号を正しく、早く伝わる、経路をたくさん作ることが必要です。準備をして複雑な動作にしない、繰り返し練習し、合理的に筋を働かせる、集中する、がポイントとなってきます。




勝利の栄光を君に №2

1年生大会に向けて

来週12月3日(日)から1年生大会が始まります。1年生にとっては初めての公式戦であり、県大会まで続く大きな大会です。ベスト8以上が中央大会に進めます。全力を尽くして頑張りましょう。

力を出し切ることは大変なことです。それでは、自分の普段の力を発揮するために、大会に向けての過ごし方を考えてみましょう。

1週間前から しっかり練習をしながらも疲れを残さないように生活しましょう。具体的には、①お風呂につかる ②しっかり食事をとる ③早寝早起きをする ということになります。
大会
前日
大会の準備を早めにしっかり行い、確認をして、早めに就寝します。
①特にゼッケン、大会参加費など忘れ物が無いように。当日忘れ物があるとパニックになってしまうこともあります。②目覚ましをしっかりかけて早めに寝ます。
大会
当日朝
早めに起床し、朝食をしっかりとる。大会会場へ早めに着くようにする。
①身体が起きて働くためには、起床後3時間くらい必要です。試合開始は9時頃ですので、遅くとも6時には起きるようにしましょう。
大会会場に早めに着き、大会や会場、試合の雰囲気に慣れるようにします。必ず有利に働きます。有利に立ち、緊張をほぐしましょう。
大会
会場で
適度な緊張感を持ち過ごします。リラックスしすぎはパフォーマンスに悪い影響を与えます。
試合番号をおぼえて置き、3つ前にはアップを始めるなど準備を始めます。アップは筋肉の温度を2度上げることが目標です。少し汗をかく程度の運動をします。チャイナステップがおすすめです。
試合のコールがされたら、相手選手より早くコートに入り、フットワークを始めます。

メンタルの調整

普段の力を発揮するためには、自分の中の緊張という敵に打ち克つことが必要です。誰でも緊張します。自分だけではありません。まずそのことを再確認しましょう。

スポーツ心理学ではパフォーマンス発揮がテーマとなり、研究されています。緊張をほぐす方法をいくつかを紹介します。ぜひやってみてください。

呼吸法 呼吸法は、リラックスの基本で、やり方は難しくありません。以下の順序で行いましょう。実施時にはこころと身体の状態に意識を向けることが大切です。
①吸う:お腹がふくらむように鼻から息を吸い込みます。
②吐く:お腹がへこむように口から吐きます。
※吐くときには、吸うときの倍くらいの時間をかけて、ゆっくり吐くことがポイントです。
③ ①と②を数回繰り返します。

姿勢は、座っていても寝ていてもOK です。最初は息苦しさを感じるかもしれませんが、すぐに慣れます。これを試合会場で用いるためには、日頃からの練習が必要です。
きんしかんほう
筋弛緩法
筋弛緩法は、力を入れた後に、力を抜き、力の抜けた感じから「リラックス感」を得ます。ここでは“肩の筋弛緩法”を紹介します。
①力を入れる:両肩を首につけるように8 割程度の力を入れます(数秒間)。
②力を抜く:吐く息とともに、ストンと力を抜きます。
③力の抜けた感じを味わう:肩から指先にかけてじわーっと「力が抜けた」という感覚が得られます。

“この感じ”が「リラックスした状態」です。



勝利の栄光を君に №1

練習の効果=練習量×練習の質

いよいよ冬が来ました。これからますます部活の練習時間は減っていきます。つまり、チームとしての練習時間が減っていくということです。

ではどうしたら上達できるでしょうか?対策は、①集中力を高めて練習の質を上げる。②自主練を行う。練習量をキープする。1時間半の練習時間は確保したいですね。
いつも言っていますが、練習の効果=練習量×練習の質です。この式をいつも頭において、取り組んでください。

練習量 自主練をする。標準練習時間として毎日1時間半は取り組みたいです。
つまり、部活30分+自主練1時間
例)
・打ちに行く(コミュニティセンター、YohaSアリーナなど)
・ランニングする ・筋トレをする ・素振りをする
・フットワークをする など
練習の質 集中する。1球1球に真剣に取り組む。バドミントンはミスで点を取られることが多い競技。できるだけミスをしない。
意識する。練習の目的やポイントを意識して練習する。ただやらされる練習では効果が薄い。

県新人大会に向けて

県大会の組み合わせが発表されました。男子は第4シードのブロックに入りました。ベスト4をかけて、山王中と再び勝負することとなります。前回のリベンジを果たして何とかベスト4に入りたいと思います。
女子は第1シードのブロックに入りました。やはり5位で抜けると厳しい組み合わせとなります。まずは1勝上げられるように全力を尽くしましょう。

男子
まずは市川の3位の福栄中とあたります。油断せず全力のプレーをしましょう。特に1回戦はなかなか力が出し切れない傾向にもありますので、しっかり筋肉を温めて、汗をかいてコートに入りましょう。
山王中との勝負はダブルス勝負となります。全力で2本のダブルスを取りに行きましょう。

強み 弱み
山王中 粘り強い ミスが少ない
レシーブが良い
潜り込んでのスマッシュ
クロスへのドライブ
相手の裏をとるショット
相手に合わせる癖がある。
上げることが多い
攻撃がパターン化している
轟町中 攻撃力がある
対応力がある
テンポが速い
前衛が強い
ミスが多い
スマッシュが浮く
クロスへの対応が遅い
サーブ周りのミスが多い
相手を動かすショットがない

轟中はサーブ周りのミスを減らし、ラリーの速い段階で攻め切る試合をするように心がけたい。長いラリーは不利。ミスをしないように、リセットするショット(クリアー、高いロブ、ネットへのリプライ)をしっかり使っていく。前衛はクロスへのドライブレシーブも意識しておく。

女子
逆井中の戦力は未知数ではあります。戦力は五分五分の可能性もあります。一人ひとりが自分の役割をしっかり果たすことで道が開ける可能性があります。まずは目の前の1勝に全力で取り組みましょう。